男装女子。FIRST SEASON
第二章 夏
大和くんと桜ちゃんと写真。
ミーンミンミンミンミーン
裕翔「アーヅーイィィィィィ…。」
結「言うな…それを言ってはダメだ…。」
こんにちは、ウサギです。夏の暑さのせいで皆々様がやられております。もちろん、私もその一部。
『…うあああ。溶ける。』
零「……。」
光「えっ?零?起きてる?なんか溶けてない?」
『…こんな暑さじゃ…ねぇ。』
夏です。七月です。もうすぐ夏休みです。
結「…夏休みはよこーい…。」
光「あ、そう言えば…そろそろ帰省の準備もしないとだね。」
『帰省?』
裕翔「あー…夏休みは一時帰省っていうものがあって、だいたい一週間から二週間はみんな家に帰るよ~。」
結「準備も面倒いな。」
『それって絶対?』
光「絶対じゃないよ。零は残る組だよね。」
零「ウン。」
『あ、じゃあ俺も残る組だわ。別に秋さん家に言ってもなーんもやることないし。』
零「あ、でも僕、蓮のお家に行くかもしれない。」
『え、そうなの?じゃあ俺一人か~』
零「でもうさぎがお留守番なら僕もお留守番する。」
『~~ッ可愛いよォォォォォ!!!』
零の可愛いさはもう宇宙一です。
『でも、行ってきなよ。俺なら大丈夫!案外一人でも生きていけるから。』
結「…ちょっと。一応ウサギは女子だからな?寮に一人は危ないだろ(小声)。」
『え?大丈夫大丈夫。たったの一、二週間でしょ?』
裕翔「…女子の自覚持って(小声)。」
『持ってる持ってる。』
光「…あ、隼さんからだ。…寮に戻って来い?だって。」
『じゃあ戻ろっか~。』