男装女子。FIRST SEASON
零「…クァ…。」
光「頑張れ…零…俺も眠いけど…頑張ろう…。」
裕翔「…話って…何ですか…?」
隼「秋さんが校長室に来い…だそうだ。」
出雲「ふむ…ウサギちゃん関連かな?」
悠太「多分そうじゃないですかね…。」
壮悟「秋さんはウサギのこと大好きだからね。」
玲央「とりあえず早く行って帰って寝よう。」
夜「…眠い。」
百「起きろー。」
結「…早く行きましょー…よ…。」
蓮「年少組と夜が寝落ちしそう。」
ガチャ
隼「失礼します。」
秋「おー、来たか。ゴメンな、こんな深夜の中来てくれて。しかも暗い学校の中。」
零「…冴えた。」
結「…俺も。」
裕翔「お化け出るかと思った。」
夜「大丈夫、その時は玲央が祓ってくれる。」
玲央「俺を使うな俺を。」
出雲「で?話って?」
秋「…ああ。羽咲のことだ。」
「「「「「「「「「「「「……。」」」」」」」」」」」」
秋「…もう聞いただろうけど、アイツに親はいない。俺が保護責任者だ。…本当は俺の家に帰省させるつもりだったけど、断られてな。」
零「…うさぎが、秋が再婚したから行かないって。」
秋「ああ。俺の奥さんマジ可愛い。」
玲央「どーでもいいんでさっさと話を進めてください。」
秋「…多分アイツは俺が再婚してなくても家には来なかったと思う。アイツ、変なところで千引いてるからな。」
隼「………。」
秋「だけどな、アイツには人がいるんだ。誰でも言い訳じゃねぇけどよ。…特に夏の間は必ず。」
結「…何かあったんですか?」
秋「…アイツの両親が夏に死んだ。アイツはもう吹っ切れたとか言ってるだろうけど、実際は何も吹っ切れてねぇ。」
出雲「……本当に、あの子の大丈夫は信用出来ないねぇ。」
秋「両親の死んだ日に近付くにつれて、アイツの体と心が壊れていく。しかも無自覚のまま。…死んだ次の次の年が今まで一番ダメだった。…ッアイツ、死のうとしてた。」
「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」
秋「…無理を承知で言う。お前らに羽咲を任せてもいいか。…お前らしかいないんだ。羽咲が隔ても無く笑っているヤツは。…それに去年は…ッ…。」
壮悟「…去年は?」
秋「…イヤ、何でも無ぇ…けど、今年が一番酷いと思う。」
出雲「…引きこもった理由が言えないヤツ…か。相当重い荷物を背負ってるみたいだねぇ。…僕らよりもずっと深く、ずっと暗い闇を。」
秋「…頼む。どうか、羽咲を救ってくれ。じゃねぇと、もう持たない気がするんだよ。羽咲の心がもう悲鳴をあげている。助けを呼んでるハズなのに、俺には呼んでくれない…!」
「「「「「「「「「「「「………。」」」」」」」」」」」」
秋「…頼む。アイツを…羽咲を救ってくれ…。」