男装女子。FIRST SEASON






『あ、どこに行くの?』



雪「飲み物取ってきます。何がいいですか?」



『んー、お茶でいいよ。…でもなるたけ早く戻ってきてね。』



雪「…わかりました。」



『いってらっしゃーい。』











一分後。



雪「戻りましたー。」



『はやっ』



雪「すぐそこですし。…ほら、どうぞ。」



『わーい。ありがとー。』



ちょっと横に座ってみる。大分至近距離で。



雪「……女の子って大変ですね。」



『違うから。ついこの間終わったばっかだから。』



雪「あれ、違うんですか?その日はだいたい人肌が恋しくなると聞いたもので。」



『誰からだよ。』



雪「友達です。」



即答かよ。いかがわしいヤツだな…きっと。



雪は私が女の子だって知ってる。てか気付いてた。



雪曰く、



「女子の匂いがしました。」



…イヤどんな匂いだよ。怖いよ。



まあ…てことは咲も知ってるってこと。



雪「…何かありました?」



『んー…特別あるわけではないけど…この時期は何となく人肌が恋しいんだよ。…夏なんだけどね?』



雪「ふーん…抱きしめてあげましょうか?」



『へ?』



ギュッ



…不意打ちだった(私にとっては)。



『~~ッ///////…ッな、何をするのさ…!』



雪「抱きしめてます。」



『みっ耳元で囁くな…!』



雪「あれ、顔赤いですよ?もしかして…照れてます?」



『照れてないですこれは夏のせいだからです暑いからです。』



雪「ふふふっ」



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