男装女子。FIRST SEASON
夏なのに冷や汗ぶっしゃあな今日この頃。
超が付くほどのドS、雪くんと悪魔な王子様、出雲くんが微笑んでおります。
『い、いやぁ、紅茶美味しいなぁ~?』
怖い。怖いよ。目線怖い。イヤなんかもうね、微笑んでるの。意味わかんない。超意味わかんない。
蓮「雪、客だって。」
雪「ああ。多分咲ですね。…そう言えば家の鍵忘れたんだっけ。じゃあついでに俺も帰ります。ウサギさん、今日はありがとうございました。」
『あ、うん!』
雪「…また、甘えさせてあげますからね?」
『その一言はいらなかったカナ!!!』
出雲「……。」
出雲さん超怖いィィ…。
『……あのー。…いい加減機嫌を直してもらってもいいですか出雲さん。』
出雲「…別に?機嫌は悪くないよ?」
『イヤ明らかに機嫌悪いでしょうが。微笑みの後ろに何か黒い威圧的なモノを感じるんだけど!!?』
出雲「…別に?ウサギが雪に甘えてるのがムカついてるわけじゃないから。」
『言ってる言ってる。本音言っちゃってる。…もう。あれは誤解だってば。』
出雲「どこをどう見て誤解?君たちは立派な恋人同士のようだったよ?」
『イヤイヤありえない。強いていうなれば師弟の関係だね。うん。』
出雲「……ふーん…?」
『…あの…時はですね?……ちょこーっと寂しかったというか…ッほら!広い空間で一人だとそうなっちゃうじゃん?!なんかみかんの中身はキノコだった的な虚しさ…みたいな!?』
蓮「意味わかんないぞそれ。」
出雲「…寂しいってことかな?」
『…イヤ…そういう訳じゃない…んだけど…イヤ、そうなのかな?…んー…分かんない。』
出雲「……。…やっぱり、君は僕の家に来るべきだね。よし、明日から一緒に僕の家に行こうか。」
『は?』
蓮「…出雲?お前…何急に言い出してるんだ…?」
出雲「あ、僕の家は京都にあるから少し遠いけど、ほんの少しの旅だと思ってくれれば幸いだね。」
『…ッ待て待て待て!!!?おかしくない!?え?!明日!?てか家?!は!?』
出雲「凄い楽しみだね、ウサギちゃん?」
…えーっと、あ、拒否権ポイ捨てされたんだっけ…今度拾っとかないとマジでヤバい。