男装女子。FIRST SEASON
ガタンゴトン……。
『ハァ…良い景色☆…じゃねェェェ!!!どこだここ!!!』
出雲「え?新幹線だよ?」
紅茶を飲みながら優雅に話す出雲。
『さも当然のように言ってるけどね!?俺全然新幹線乗った記憶無いんだけど!』
出雲「そりゃあ、盛ったからね。」
『…紅茶…!?』
出雲「ご名答☆」
『……悪夢だ!!!…俺今のカッコ…パジャマじゃん…。』
出雲「寝惚けているウサギちゃんに渡すのは容易かったね。」
『………。ちなみに、どうやってここまで来たのでしょうか。』
出雲「お姫様抱っこ♡」
ハイ、黒歴史確定。
出雲「ちなみに、ここは貸し切りだからね。思う存分叫んで大丈夫。」
『もう初っ端から叫んでたから!!!』
出雲「あ、着替えて来なよ。…山田、よろしく。」
山田「かしこまりました。さ、羽咲様、こちらへどうぞ。」
『おお、あなたが出雲の執事さんである山田さん…!会えて嬉しいです…!』
山田「ありがとうございます、光栄でございます。さ、更衣室へ。服装などは一式揃えてありますので。」
白髪のおじいさんみたいな。でも貫禄がある。長年執事をやってきたというモノがある。
『不躾な質問ですみませんが…強いですか?』
山田「…執事たるもの、主人を護る為には強くなければなりません。」
『ありがとうございました。』
強いということですね。
シャッ
カーテンを開けてみる。
『……え。何…これ…。』
山田「出雲坊ちゃん、用意が出来ましたよ。」
出雲「分かったよ。…羽咲、そんな恥ずかしがらないで。大丈夫、誰もおかしいとは思わないから。」
『イヤおかしいですねこれ!!!!』