男装女子。FIRST SEASON








『……。』



デカ。



効果音で言うとドトーンって感じ。



車(白塗りのポルシェ様)に乗り、なんか森についたと思ったらしばらく乗ってて



気付いたらやたらと大きい門が。



その奥には宮殿のような家。



『えっ京都にこんな広い土地あります??』



出雲「あるよ?ここに。」



ええ、でしょうね…。



そして扉を開けると…



「「「「「「「「「「お帰りなさいませ。」」」」」」」」」」



『ヒィィィィィ』



出雲「ああ、ただいま。母さんと父さんはいる?」



「旦那様は会社でございます。奥様は居間でお待ちです。」



出雲「ああ、ありがとう。羽咲、行くよ。」



『えっ』












ガチャ



出雲「母さん、ただいま。」



「あら、帰ったのね。おかえりなさい。」



微笑みながら優雅にお茶を飲むこの人。



…出雲のお母さん…。激似。出雲が女装したらこんな感じになるのか…!



「…あら…貴女…もしかして有栖川羽咲ちゃん?」



『へ?あ、はい。有栖川羽咲です。初めまして、出雲のお母さん。』




「ふふふ。羽咲ちゃんは知らないだろうけど、昔貴女に会ったことがあるのよ。」



出雲「それは僕も初耳だよ、母さん?」



「ふふふ。まずはお茶を一緒に飲みましょう?」



…?????






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