男装女子。FIRST SEASON






『彰さんか~…もう何年も会ってないな~…そもそも覚えてんのかな…?』



出雲「じゃあ隼が帰るタイミングで僕達も一緒に行こうか。」



『え。』



桜子「あら、いいわねぇそれ…!」



『え、待って待って出雲と出雲のお母さん。』



桜子「あら、桜ちゃんでいいのよ?」



『じゃあ遠慮なく。…って違うし。話逸れたし!桜ちゃんも出雲も良くないよ?隼は断固拒否してたよ??』



桜子「大丈夫よ~」



出雲「そうそう。大丈夫大丈夫。」



イヤ大丈夫じゃなさそうだから言ってるんだけど二人とも!!!



ガチャ



「旦那様がお帰りです。」



桜子「あら、早かったのね。きっと羽咲ちゃんが来たからよ。」



『え?』



「ただいま、桜子ちゃん…!…と、出雲もお帰り。」



バタバタと走って来た桜ちゃんの旦那様。



桜子「お帰りなさい、大和ヤマトさん。」



出雲「やあ、父さん。久しぶりだね。」



立花大和…って言うんだ…。



大和「君が悠真ユウマと雪羽ちゃんの娘さん…。…似てる。雪羽ちゃんに似てる。」



『えーっと、有栖川羽咲です。出雲のお父さん、こんにちは。』



大和「大和でいいよ?」



『呼び捨てはちょっと。』



桜子「じゃあ大和くんでいいと思うわ。雪羽ちゃんもそう言ってたもの。」



『え、そうなの桜ちゃん!』



大和「あ、桜ちゃんって呼ばれてる。」



桜子「雪羽ちゃんにずっと呼ばれていたのよ。…改めて、瓜二つね。雪羽ちゃんと羽咲ちゃん。」



大和「そうだね…髪色と目は悠真に似てるよね。」



桜子「そうねぇ。」




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