ルーンの姫君《連載》
ドレスの裾はすっかりめくりあがって裏地の桃色が薔薇の花びらのように湯の中で揺れ、ゼルに向けて白い足を投げだしている。
あわてて足を隠そうとするが、湯を吸った絹のドレスは動く度にひらひらと蝶のように動き回って言うことをきかない。
せめて足を閉じようとするがぬるぬるとすべりそれすらもままならない。
「み、みないでください」
私が顔をそむけても、彼は口元に笑みを残したまま、先ほどよりも視線が身体を這っていくのを感じる。
「姫は修道院育ちと聞いていたが、私にそんなはしたない姿を見せてくれるとは思いませんでしたよ」
彼の言葉に顔がどんどん熱くなっていく。
「や、やめて...」
「ほら、いつまでもそのままだと湯がしみこんでいくとほら、どうやらドレスは腰から上は裏打ちされていないらしい」
足元ばかりを気にしていたが、はっと胸元に目をやると、ドレスがどんどん湯を吸い上げて身体にべっとりと張り付いていく。
白絹は、恥ずかしさに赤く染めた胸元を次第に露にしていた。
「やぁっ」
あわてて胸元を隠そうと支えていた手を離した途端に、ずるっと身体が傾き、口元まで湯に浸かってしまった。
なんとか再び手を支えに上半身を起こす。
あわてて足を隠そうとするが、湯を吸った絹のドレスは動く度にひらひらと蝶のように動き回って言うことをきかない。
せめて足を閉じようとするがぬるぬるとすべりそれすらもままならない。
「み、みないでください」
私が顔をそむけても、彼は口元に笑みを残したまま、先ほどよりも視線が身体を這っていくのを感じる。
「姫は修道院育ちと聞いていたが、私にそんなはしたない姿を見せてくれるとは思いませんでしたよ」
彼の言葉に顔がどんどん熱くなっていく。
「や、やめて...」
「ほら、いつまでもそのままだと湯がしみこんでいくとほら、どうやらドレスは腰から上は裏打ちされていないらしい」
足元ばかりを気にしていたが、はっと胸元に目をやると、ドレスがどんどん湯を吸い上げて身体にべっとりと張り付いていく。
白絹は、恥ずかしさに赤く染めた胸元を次第に露にしていた。
「やぁっ」
あわてて胸元を隠そうと支えていた手を離した途端に、ずるっと身体が傾き、口元まで湯に浸かってしまった。
なんとか再び手を支えに上半身を起こす。