色を待つ僕と雪を待つ君。
いつものように色の無い世界を歩いていた秋の日のこと。
今日はいつもより人が多いな。と感じていた時だった。
最初はまた目がおかしくなったのかと思った。
遠く向こうの方に、灰色以外の 色 があるのだ。
僕は人混みの中を人を避けながら小走りで商店街を走った。
だがこの人の量だ。さすがに見失ってしまった。
僕は僕に灰色以外の色が見える訳ない、と言い聞かせ、諦める様にトボトボと歩き出した。
色が見えない僕でも最低限のオシャレは楽しみたいと、よく行く店でタグに ブラック と書かれたカーディガンを買った。
そして帰ろうと店を出てまた歩き出したその時、次は目の前だ。
僕の目の前に 肌が白く、白い服をきたまさに 雪 の様な女性が歩いている。
僕は気づいたらその女性の手を取り声をかけていた。
「お姉さん。」
女性は少し驚いたように反応した。
「何ですか?」
すかさず僕は言う。
「僕と少し話をしてくれませんか。」
これが色の無い僕が見た色のある女性との出会いだった。
今日はいつもより人が多いな。と感じていた時だった。
最初はまた目がおかしくなったのかと思った。
遠く向こうの方に、灰色以外の 色 があるのだ。
僕は人混みの中を人を避けながら小走りで商店街を走った。
だがこの人の量だ。さすがに見失ってしまった。
僕は僕に灰色以外の色が見える訳ない、と言い聞かせ、諦める様にトボトボと歩き出した。
色が見えない僕でも最低限のオシャレは楽しみたいと、よく行く店でタグに ブラック と書かれたカーディガンを買った。
そして帰ろうと店を出てまた歩き出したその時、次は目の前だ。
僕の目の前に 肌が白く、白い服をきたまさに 雪 の様な女性が歩いている。
僕は気づいたらその女性の手を取り声をかけていた。
「お姉さん。」
女性は少し驚いたように反応した。
「何ですか?」
すかさず僕は言う。
「僕と少し話をしてくれませんか。」
これが色の無い僕が見た色のある女性との出会いだった。