わたしにキセキがおきるなんて


「資料できましたー!」



もうすぐお昼ごろってときに

由紀子さんの声が聞こえた





「由紀子さん、もうお昼ですよ!
社長午前中までって…。」





「わかってる!大丈夫!
ダッシュで行ってくるから!」






と本当にダッシュで向かって行った






思わず笑ってしまった





由紀子さんって本当に
元気をくれるよなぁ




そんなことを思いながら
午前中の仕事を終えた






お昼は由紀子さんと社食にむかう





「本当間に合ってよかったわー

社長なんで朝うちきたんだろ?



それが無かったら明日の会議
大目玉を見るところだったよ!」






「本当よかったですね。

ある意味社長に感謝ですね。」





本当本当ーと言いながら

2人ともAランチを頼み
席に着いた






「明日の会議、都築も参加だからね!」





と、エビフライを頬張る由紀子さん





お味噌汁を飲む手がとまる私。





「え?」








「当たり前じゃなーい!そのためにこの前の飲み会参加させたんじゃない。これからリーダー会には参加してもらわないと!

正式に私のサブとしてね!」






ウインクしてこっちを見ている





「そうなんですか?!!サブって。
私にそんな...」





いつもなら突っ込むウインクも
びっくりしてそんな余裕なかった




「前も言ったでしょ!都築以外にいないって!だから徐々に私の仕事を一緒にしていってほしいのよ。

今回の会議の資料も本当は2人でしようと思ってたんだけど


うっかりしちゃってて」



そう言って笑う由紀子さんを見てたら
すごく嬉しくて



「すごく嬉しいです。まだまだ未熟ですが、よろしくお願いします!精一杯させて頂きます。」







少し涙目になった







「一緒に頑張ろうね❗️さ、はやく食べよう、冷めちゃう!」




由紀子さんは笑顔で言ってくれたけど、
由紀子さんも涙目だった










仕事っていいな









そう思えた日だった





社長のこと少し忘れた時間だった



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