わたしにキセキがおきるなんて


もうすぐ17時。


仕事もうまく終わりそう!







終わってメイク直して〜と
考えながら
最後の打ち込み作業をしていた





「終わったー!!都築!
今日は先帰るね、子供が体調悪いみたいで。



合コン、また月曜聞かせてよ!」




と早口で話しながら、由紀子さんが帰っていった。










私もあと少し!














「都築さん!」





聞き慣れない声に
振り返ると






そこには木藤さんがいた





「はい?」









「ごめんね、急に。お願いしたいことがあるんだけど、


早瀬さんいないみたいだし、都築さんにしかお願いできないことなの!
今日中にこれまとめてもらえないかしら?」







え。




手渡された書類は1時間で終わるような量ではなかった。





「本当ごめんなさい。定時間際にこんなこと。」







美人の顔がくしゃっと
悲しそうな顔でこっちを見ていた






そんな可愛い顔されたら...


「大丈夫です!」











引き受けてしまった。



あれから金田さんには
合コンに行けないことを伝えて、



ひたすら作業をしていた。







気づけばもう19時。

まだまだ終わらない。









少し休憩と。










誰もいないオフィス。






はぁ〜

とため息がもれる。







何で何だろう

変わりたいって思って行動したときに

こうなるんだろう






そう思うと涙がでてきた









< 20 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop