ブスからシンデレラへ
2章 これが私?
夜になって、あやかはあかりに赤いスパンコールのドレスを着せてメイクをしていた。

あやか「あかりは絶対に美人なんだから!」

あかり「そ‥。そうかな?」

あやか「絶対にそう!すっぴんでも、こまめにケアをしたら美人になるし。羨ましい!」

あかり「おねいちゃんの方が美人だよ?」

あやか「ありがとう!よし!メイク完成!鏡を見て。」

あかりは、鏡を見た。

あかり「これが私?」

あやか「めっちゃ美人!お母さんとお父さん呼んでくる!」
あやかは両親を呼びに行った。

数分後、両親が来た。

真由美「あかり?綺麗よ!」

たける「自慢の姉妹になった!私は、嬉しいよ!」

あかり「ありがとう。お母さん、お父さん。」

あやか「食事しに行こう!」

真由美「そうね?執事に車を出すように言ってくるから下で待ってて。」

3人は下で待っていた。

お母さんが戻ってきてリムジンに乗り込んだ。

あかり「凄い。リムジンだ。」

あやか「初めてだよね?でもこれからは、食事に行く時は、毎回乗るんだよ!」

あかり「嬉しい。」

穏やかな空気のままリムジンは走り出し、高級フランス料理レストランへ到着して降りた。

周りの人から視線を感じた。

母親、あやかはもちろん美人。
父親は、ダンディーでかっこいい。
その中で、あかりはシンデレラのように輝いていて、男性も女性も虜にする美人だった。

レストランに入り、ウェイターに案内されて窓側の席に座った。

隣の席には、真奈美一家が座っていた。

真奈美と真由美は自分達の事を知らないが、真由美の兄が、ずっと、あかりを見てデレデレしてたのが見えた。

あかり「お母さん、お父さん、おねいちゃん。良かったらこれを貰って下さい!」

バックから、天然石のキーホルダーを出して渡した。

あかり「その天然石の意味は、愛情とゆう意味です。私に、愛情を注いでくれて、ありがとう。」

3人は涙を流しながら頷いた。

あやか「大切にする!」

真由美「私も大切にするわ。」

たける「肌見離さず持っている。」

あかりはニコッと笑った。

それを見て兄は、一目惚れをしてしまった。

兄「今日は用事を思い出したから帰る。」

真奈美「ダメよ!座りなさい!」

兄「じゃあな。」

兄は席から立って外へ行った。

兄「あの可愛さはなんなんだ。理性が保てない。くそっ‥。」

真奈美は、兄が落とした携帯を拾った。

真奈美「どうしようかしら‥。」

それを見た、あかりは真奈美の所へ行った。

あかり「私が届けましょうか?」

真奈美「助かるわ‥。」

あかり「みんな待っててね。すぐ戻るから。」

あかりは携帯を持って外へ出た。

兄が近くに立っていた。

あかり「お兄さん、落とし物ですよ?」

兄「えっ!あ‥。ありがとうございます。」

あかり「大丈夫ですか?」

兄「あ‥。はい。あの、お名前を教えてくれませんか?」

あかり「あかりです。」

兄「妹の名前と一緒ですね。」

あかり「あなたの妹ですよ?」

兄「えっ!」

あかりは財布から身分証を見せた。

兄は腰を抜かした。

あかり「ちゃんと私の顔を見た事ないもんね、そりゃ分からないよね。でも私は、本当のお母さんと家族になれて今は、幸せだよ。この事は秘密ね?またね、お兄さん。」
そう言ってレストランへ戻った。

兄「あれが、あかり?まぢかよ‥。妹に一目惚れするなんて。」

あかりは、真奈美に届けた事を言って席に座った。

真奈美「転んでない?大丈夫?」

あかり「うん!」

たける「無茶だけはしないようにね?」

あやか「あかりって足が速いんだね?ビックリしたよ!」

あかり「無茶はしない!足は小さい頃から速かったんだ。誰からも誉められなかったけどね‥。」

真奈美「凄いわよ!あかり。」

あかり「ありがとう!」

食事会は楽しく過ぎていった。

一方、帰宅した兄は、部屋に閉じこもっていた。

兄「あかりがあんなに美人になってた。俺は、あかりに一目惚れ?うーん‥。でも綺麗だった。」

考え事をしていた。
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