ずっと、君との約束を。

「僕は比嘉さんと桐生くんにお願いしたいんだ。」

「……え？私…？」

どうやら偶々授業に出ていた桐生くんもかなり驚いているようだ。
それもそうだろう。なんの脈略もなく自分たちの名前が出されたのだ。
尚哉くんは私に向けて微笑んだ。…なんとなく言いたいことはわかった。

「どう？蒼、やる気はない？」

「えっと…でも、私は仕事が…」

何なんだこの断りづらい空気は…！
本当に仕事があればサッと断れたものの、生憎引越ししてバタバタするだろうと、夏休みまでは休みにしてもらっていた。のを、今思い出した。

「…みんなと、桐生くんがいいなら…。」

私はこういう雰囲気には弱いのだ。
ほとんどの子は押し付けたいだけでなく、ちゃんと任せられる子を考えてくれているから、それに認めて貰えたのは少し嬉しい。
でも、桐生くんはきっとやったくれないだろうから…

「……俺で、いいなら。やるよ。」

「………えっ」