ずっと、君との約束を。

「最初はあの約束の男の子に声が似てたから近付いた。本人なんじゃないか、って。じゃなくても、何か知ってるんじゃないかって。

でも、話して、一緒にいて、わかった。
声だけが理由じゃない。千秋くんは私とどこか似ている。
孤独な彼を仲間に引き入れたいと思った。
私が今、孤独なように、千秋くんも誰かに助けてもらいたいんじゃないかな、って思った。
それはお節介だったかもしれないけど、今桐生くんが、クラスにいて一緒に活動できてよかったと思ってる。

でもこれって好きとは、違うんじゃないかな…?あっ、ごめん、長かった…?」

すごい喋りすぎちゃったかな…?
恐る恐る尚哉くんの顔を見ると、赤面して顔を覆っていた。

「…えっ、どうしたの!?尚哉くん!」

「いや、もう好きでしょ。桐生くんの事。…聞いてるこっちが恥ずかしくなってきた…。」

「…え」
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