ずっと、君との約束を。
ハプニングはつきもの
遂に文化祭前日。
今日は土曜日にも関わらず、私達実行委員は学校に登校し、パンフレットを作っていた。
でも、その作業ももうおしまい。
「ありがとう、千秋くん。助かったよ。」
「…千秋。」
「…ありがとう。ち、千秋。」
未だに呼び捨てには慣れない。でも、千秋…はくん付けすると絶対に訂正してくる。そんなにこだわることでもないと思うんだけどね。
「…おう、つーか俺の仕事でもあるしな。こちらこそありがとな。」
「ううん、じゃあこれ職員室はこんでくるね。」
「俺も行くよ。持つ。」
優しいなぁ…最初のイメージとは全然違う。学年は一緒でもなんか、こう…さすが年上のオーラと言うか、頼りがいのあるお兄ちゃんみたいな雰囲気がある。
「大丈夫だよ、持ってくだけだから。」
「そうか…?じゃあ、頼むわ。また、明日な。」