ずっと、君との約束を。

「よいしょ…と。意外と重たいな…半分ずつ持っていこう。」

そうして半分を持って教室のドアを出た。そのとき、



____ガッシャァァン!!



「…うわっ…!」

ドアを出たところに置いてあったペンキに躓いて転んでしまった。蹴飛ばした衝撃でペンキの蓋が開いて中身が溢れ、制服にも床にも飛び散ってしまった。

「…なんでこんなところにペンキが…最悪だ……あっそうだ、プリント…!!」

転んだときに手放してしまったものの、プリントにはペンキは付いていなかった。

「良かった…でも、どうしよ…とりあえず床拭かなきゃ。……痛っ!」

どうやら転んだときに足首を軽く捻ってしまったようだ。

「…もう、泣きそう…。」

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