ずっと、君との約束を。

「おい!!大丈夫か!!??」

声のした方に振り向くと、千秋くんが走ってくるのが見えた。

「…え、帰ったんじゃ…?」

「ばか!!玄関で待ってたのに遅いから来てみれば…何やってんだよ…」

「あはは…ごめん。転んじゃった。」

「そんな泣きそうな顔で謝るんじゃねぇよ。俺も悪かったよ…ちゃんと職員室までついていけば良かった。」

「…そうだ、床拭かないと…!」

雑巾を取りに行こうとしたとき、体がふわっと浮く感覚がした。
これは…お姫様抱っこ…?

「えっえっ…千秋くん!?ちょ…おろして!早く床拭かないと…ペンキ取れなっちゃったら大変だよ!それに、千秋くんまでペンキまみれになっちゃう…!」

「…うるさい!女がペンキまみれになってる事が1番大変だろーが!もっと自分を大切にしろ!シャワー室借りてシャワー浴びてこい。俺の体操着貸してやるから。」

「…う、うん。ありがとう…ちあき。」

「……おう。」
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