ずっと、君との約束を。
シャワー室から出ると、千秋が廊下で待っていてくれた。もう帰ったかと思ってたのに…。少し、嬉しい…かも。
「おい、明日もう本番なんだから早く帰るぞ。」
「…うん、でも…千秋の体操服、おっきいよ…」
「………我慢しろよ。あと、制服はきちんとクリーニングに出すんだぞ。」
千秋は言葉は少し乱暴だけど根は優しい。相手のことを考えているし、気を使ってくれるいい人だ。
「うん、ごめん。…あ、廊下のペンキ…あと、プリントも…」
「プリントは職員室に出してきたし、廊下のペンキは片しておいた。」
「えっ…千秋が…?ご、ごめんね、迷惑かけて。」
「ばーか、こういうときはありがとうって言っとけ。」
…ほらね、優しい。こういう事されると、私は千秋の事好きなのかもって、思っちゃうんだよ。
「……ありがとう。」
「…早く歩けよ。送ってってやる。…明日、楽しみだな。」
「うん…!」