ずっと、君との約束を。

「…わ…ジュリエットだ…すごい」
「比嘉ちゃん、頑張って〜」
「綺麗です、比嘉先輩…!」

「あ、ありがと〜、劇喫茶ぜひ来てね。」

流石ドレスで宣伝はきつかったかな…。
でも、みんな興味を持ってくれてるみたいでよかった。
全然知らない人にも話しかけられてちょっと緊張するけど、これくらいで後ろ向いてちゃ駄目だよね…!
そろそろ教室に戻ろうとして千秋くんの方を見ると、女の子に囲まれていた。
去年の同級生のようだ。

「千秋、久しぶり〜。元気してた?」

「…おう、まーな。」

「はは、千秋はもうウチらの後輩だから敬語使わなきゃ駄目でしょ〜?」

「ははは、なんでだよ、絶対に嫌。」


……同い年か…いいなぁ。
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