白雪姫
2人の愛の物語
~結姫side ~
今日もみんなが会いにきてくれる。
でも柊馬は部活が忙しく、なかなか来れないようだった。
それはすごく寂しい。
けれどみんなに会える、それだけで嬉しかった。
そろそろかな ~
「あ、そうだ!明日はどの絵本にしよう?」
そう言って私が絵本に手を伸ばした時だった。
うっ.......
激しい頭痛に襲われた。
痛い......
なんだか呼吸が苦しくなってくる。
「だ...れ...か......」
ふと柊馬の顔がうかんだ。
柊馬......
「白雪ちゃん!?今、お医者さん呼ぶからね!.......」
あれ?
明子さんの声が聞こえる。
でもその声がどんどん遠くなっていく。
もう私、死んじゃうのかな......
『結姫』
柊馬......?
そうだ、まだ私は死んじゃいけない。
神様お願いです。
もう一度でいいから柊馬に会わせて......