大切なキミの一番になりたかった。
『知花……落ち着いて聞いて。美野里ちゃんと勇心くんがうちの病院に運ばれてきたの。ふたりとも危険な状態で……一馬くんもいっしょにいる? もし来られるのなら病院に来なさい』
最初は信じられなかった。信じられなくて言葉が出なくて。見かねた一馬に電話を代わってもらったんだ。
一馬もお母さんから話を聞いて顔面蒼白。
けれどすぐに「病院へ急ごう」って私の腕を引いてくれて、ふたりで急いでここまで来た。
「おばさん、ふたりは……? 美野里は?」
恐る恐る一馬が尋ねると、お母さんは目を潤ませた。
「勇心くんは……重症ながらも一命をとりとめたわ。美野里ちゃんは――……っ」
言葉を詰まらせたお母さんに、思わず声を上げてしまった。
「美野里は!? 美野里も無事なんでしょ!?」
やだ、まさか、そんな……。否定する言葉ばかり浮かんでは消えていく。
お母さんは涙を零し、それ以上なにも言わず私たちをある部屋の前まで案内してくれた。
最初は信じられなかった。信じられなくて言葉が出なくて。見かねた一馬に電話を代わってもらったんだ。
一馬もお母さんから話を聞いて顔面蒼白。
けれどすぐに「病院へ急ごう」って私の腕を引いてくれて、ふたりで急いでここまで来た。
「おばさん、ふたりは……? 美野里は?」
恐る恐る一馬が尋ねると、お母さんは目を潤ませた。
「勇心くんは……重症ながらも一命をとりとめたわ。美野里ちゃんは――……っ」
言葉を詰まらせたお母さんに、思わず声を上げてしまった。
「美野里は!? 美野里も無事なんでしょ!?」
やだ、まさか、そんな……。否定する言葉ばかり浮かんでは消えていく。
お母さんは涙を零し、それ以上なにも言わず私たちをある部屋の前まで案内してくれた。