大切なキミの一番になりたかった。
「それは違うよ!? 美野里が亡くなったのはユウくんのせいじゃない! 車を運転していた人だよ!! ……聞いたよ、横断歩道で信号待ちしていたら車が突っ込んできたんだって。そんなの誰だって予想することも逃げることもできないよ。だから自分を責めないでっ……!」


いつの間にか涙が零れ出してしまう。

ユウくんのせいじゃない。美野里だって同じことを言うはず。自分を責めないでって。

けれどユウくんは瞳を大きく揺らした。

「違う……俺のせいだ。一緒にいながら守ることができなかった俺が悪い」

顔を下に向け、自分を責め続ける姿に胸が痛んで仕方ない。

「ごめん知花。……ひとりにしてくれないか?」

下を向いたまま伝えられた言葉にますます胸が痛んでしまう。


本当はひとりにさせたくない。でも今は私がそばにいたって、なにもすることはできなそう。返ってユウくんを苦しませてしまうのかもしれない。

そう思い、ゆっくりと立ち上がる。そして最後に伝えた。「また明日もくるから」って――。
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