極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「あ、茜ちゃん」
「え?」
いつの間にか一緒に座って話し込んでいた耀さんが、話が一段落したタイミングで目の前の雪さんから隠すように口元を手で覆い、私の耳元に顔を近づけた。
…ものすごくわざとらしく。
「ね、雪の小さい頃の写真見たくない?」
「!」
なぜか内緒話みたいにこそこそ話す耀さんにつられて、自分も声には出さずに頭を縦に振ることでイエスの返事をする。
「じゃあ決まりね!」
ぱんっと手をたたいて瞳を輝かせる耀さんに、それまで黙っていた雪さんが静かに口を開いた。
「耀さん?」
その顔は、今度こそ本気で目が笑っていない。
焦る私とは対照的に耀さんは気にする様子もなく…というかむしろ雪さんの反応を見て楽しんでいる。
「今から女同士で秘密のお話してくるから、雪はコーヒーでも飲んで待っててちょうだい!」
「な…」
「ほら今日だけ特別にコーヒーのおかわり何杯でも無料にしてあげるから」
いつの間にか用意していたポットを雪さんの前に置いて、有無を言わせず耀さんは立ち上がった。
「男子禁制よ!覗いたら許さないからっ」
「なんだそれ…」
「さぁ、茜ちゃん行くわよっ」
私の入る隙間なんてないまま耀さんは雪さんをねじ伏せ、手を引かれるまま自分も立ち上がる。
「茜ちゃんに悪いことはしないから安心して☆」
「当たり前だ」
ごめんなさい!と心の中で謝りながら納得できない様子の雪さんを残し、耀さんについてお店の中へと足を進めた。
「え?」
いつの間にか一緒に座って話し込んでいた耀さんが、話が一段落したタイミングで目の前の雪さんから隠すように口元を手で覆い、私の耳元に顔を近づけた。
…ものすごくわざとらしく。
「ね、雪の小さい頃の写真見たくない?」
「!」
なぜか内緒話みたいにこそこそ話す耀さんにつられて、自分も声には出さずに頭を縦に振ることでイエスの返事をする。
「じゃあ決まりね!」
ぱんっと手をたたいて瞳を輝かせる耀さんに、それまで黙っていた雪さんが静かに口を開いた。
「耀さん?」
その顔は、今度こそ本気で目が笑っていない。
焦る私とは対照的に耀さんは気にする様子もなく…というかむしろ雪さんの反応を見て楽しんでいる。
「今から女同士で秘密のお話してくるから、雪はコーヒーでも飲んで待っててちょうだい!」
「な…」
「ほら今日だけ特別にコーヒーのおかわり何杯でも無料にしてあげるから」
いつの間にか用意していたポットを雪さんの前に置いて、有無を言わせず耀さんは立ち上がった。
「男子禁制よ!覗いたら許さないからっ」
「なんだそれ…」
「さぁ、茜ちゃん行くわよっ」
私の入る隙間なんてないまま耀さんは雪さんをねじ伏せ、手を引かれるまま自分も立ち上がる。
「茜ちゃんに悪いことはしないから安心して☆」
「当たり前だ」
ごめんなさい!と心の中で謝りながら納得できない様子の雪さんを残し、耀さんについてお店の中へと足を進めた。