極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「あ、おはよう茜~」
寝ぼけ眼をこすりながらまだパジャマ姿の夕がリビングに姿を見せる。
昨夜はたまたま3人の帰ってくる時間が重なってつい話込んでしまい、平日だというのに夜更かししてしまった。
「茉優は?」
「今日午後からシフトだからってまだ寝てる」
「夕は今日1日ゆっくりできるんだっけ?」
「うん、休みっちゃ休みなんだけど…やりたいことあるし、ちょっと会社行こうかなって」
大きな欠伸をする夕につられて、自分の口からも抑えきれない欠伸がこぼれた。
「1日でお酒が抜けないのは歳とった証拠かな」
「まぁね、この前茜も27歳の仲間入りを果たしたことだし」
「26歳もあとは茉優だけか~」
「ほんとだよね。ていうか茜、時間大丈夫?」
そんな夕の言葉にハッとして腕時計に目を向けると、指針は8時20分を指していた。
「やば!」
「あ、茜っこれ!」
急いで上着を羽織って玄関へ向かっていると、追いかけるようにして聞こえた夕の声に振り返る。
返事をするより先に絶妙な位置に飛んで来た何かを、驚きながらもしっかり両手でキャッチした。
「ありがと、行ってきます!」
見送ってくれる夕に手を振り、もらった栄養ドリンクの蓋を開けて走りながら喉に流し込む。
まだひんやりとした外の空気も手伝ってだんだんと頭が冴えてくるのを感じながら、駅までの残り数十メートルに気合を入れ直し、足を速めた。
寝ぼけ眼をこすりながらまだパジャマ姿の夕がリビングに姿を見せる。
昨夜はたまたま3人の帰ってくる時間が重なってつい話込んでしまい、平日だというのに夜更かししてしまった。
「茉優は?」
「今日午後からシフトだからってまだ寝てる」
「夕は今日1日ゆっくりできるんだっけ?」
「うん、休みっちゃ休みなんだけど…やりたいことあるし、ちょっと会社行こうかなって」
大きな欠伸をする夕につられて、自分の口からも抑えきれない欠伸がこぼれた。
「1日でお酒が抜けないのは歳とった証拠かな」
「まぁね、この前茜も27歳の仲間入りを果たしたことだし」
「26歳もあとは茉優だけか~」
「ほんとだよね。ていうか茜、時間大丈夫?」
そんな夕の言葉にハッとして腕時計に目を向けると、指針は8時20分を指していた。
「やば!」
「あ、茜っこれ!」
急いで上着を羽織って玄関へ向かっていると、追いかけるようにして聞こえた夕の声に振り返る。
返事をするより先に絶妙な位置に飛んで来た何かを、驚きながらもしっかり両手でキャッチした。
「ありがと、行ってきます!」
見送ってくれる夕に手を振り、もらった栄養ドリンクの蓋を開けて走りながら喉に流し込む。
まだひんやりとした外の空気も手伝ってだんだんと頭が冴えてくるのを感じながら、駅までの残り数十メートルに気合を入れ直し、足を速めた。