極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
あのエレベーターに乗れば間に合う…!
会社のエントランスをくぐり抜け、タイミングよくやってきたエレベーターから人が降りてくる姿を目線の先に捉えたとき。
…っ!
隣にいた男の人と肩がぶつかってしまい、勢い余って手に持っていた鞄が落ちてしまった。
「すみません」
「こっこちらこそ…」
相手の顔を見る余裕もなく慌てて散らばった鞄の中身を拾い上げ、急いで立ち上がる。
「すみません、乗りますー!」
――慌てていた私はそのとき気付いていなかった。ハンカチを拾い忘れていたということに。
「はぁ、間に合ってよかった…」
エレベーターに滑り込めたおかげで遅刻を免れ、デスクに鞄を置いて乱れた呼吸を整える。
「先輩大丈夫ですか?」
「うん、なんとか…」
心配するようにこちらを見る美月ちゃんに返事をしてようやく呼吸が落ち着いてきた頃、耳慣れたヒールの音が聞こえてきた。
「みんな、ちょっといいかしら」
そんな水野編集長の言葉を合図に、みんなが中央に集まる。
編集長の隣には、スーツを来た見慣れない男の人が立っていた。
会社のエントランスをくぐり抜け、タイミングよくやってきたエレベーターから人が降りてくる姿を目線の先に捉えたとき。
…っ!
隣にいた男の人と肩がぶつかってしまい、勢い余って手に持っていた鞄が落ちてしまった。
「すみません」
「こっこちらこそ…」
相手の顔を見る余裕もなく慌てて散らばった鞄の中身を拾い上げ、急いで立ち上がる。
「すみません、乗りますー!」
――慌てていた私はそのとき気付いていなかった。ハンカチを拾い忘れていたということに。
「はぁ、間に合ってよかった…」
エレベーターに滑り込めたおかげで遅刻を免れ、デスクに鞄を置いて乱れた呼吸を整える。
「先輩大丈夫ですか?」
「うん、なんとか…」
心配するようにこちらを見る美月ちゃんに返事をしてようやく呼吸が落ち着いてきた頃、耳慣れたヒールの音が聞こえてきた。
「みんな、ちょっといいかしら」
そんな水野編集長の言葉を合図に、みんなが中央に集まる。
編集長の隣には、スーツを来た見慣れない男の人が立っていた。