極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「早速だけど、今日の会議に一緒に入ってもらうことになったから資料渡しておくね。今までの経過とかこれからの予定とかもまとめてあるから、始まるまでにさらっと目を通しておいて」
「わかりました、ありがとうございます」
槙くんに必要な資料を渡して、自分もデスクに向き直る。
会議まであと約半時間、今日使う資料の中でまだ少し手を加えたい箇所が残っていたからだ。
―――
…よし、出来た!
なんとか会議の前に満足のいく資料を完成させることができ、椅子の背もたれに背中を預けて両腕をぐっと空に伸ばす。
「先輩、やっぱりちょっと寝不足なんじゃないですか?朝ごはんちゃんと食べました?」
「あ、はは…」
そのときに一瞬気が抜けて出た欠伸を、隣の鋭い美月ちゃんは見逃さなかったらしい。
「食べたよ、一応」
…飲んだ、とも言うけど。
本当はめちゃくちゃ眠いし、栄養ドリンクだけじゃやっぱりお腹が満たされるはずもなく。
糖分が欲しくてこそっとデスクの引き出しを開けるけれど、中に見えた空箱がいつも常備しているチョコレートがたまたま昨日切れたのだという記憶を思い出させただけだった。
会議の前に色付きのリップを塗り直して、チョコレートもあとで買いに行こう…
そんなことを心の中で一人考えながら、出来上がったほやほやの資料を印刷するために席を立った。
「わかりました、ありがとうございます」
槙くんに必要な資料を渡して、自分もデスクに向き直る。
会議まであと約半時間、今日使う資料の中でまだ少し手を加えたい箇所が残っていたからだ。
―――
…よし、出来た!
なんとか会議の前に満足のいく資料を完成させることができ、椅子の背もたれに背中を預けて両腕をぐっと空に伸ばす。
「先輩、やっぱりちょっと寝不足なんじゃないですか?朝ごはんちゃんと食べました?」
「あ、はは…」
そのときに一瞬気が抜けて出た欠伸を、隣の鋭い美月ちゃんは見逃さなかったらしい。
「食べたよ、一応」
…飲んだ、とも言うけど。
本当はめちゃくちゃ眠いし、栄養ドリンクだけじゃやっぱりお腹が満たされるはずもなく。
糖分が欲しくてこそっとデスクの引き出しを開けるけれど、中に見えた空箱がいつも常備しているチョコレートがたまたま昨日切れたのだという記憶を思い出させただけだった。
会議の前に色付きのリップを塗り直して、チョコレートもあとで買いに行こう…
そんなことを心の中で一人考えながら、出来上がったほやほやの資料を印刷するために席を立った。