極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「実際に会えば、イメージも膨らむんじゃないですか?」
みんなが考え込み、沈黙が流れる会議室の空気をさらっと破ってみせたのは…超が付くくらいの真面目顔の槙くんで。そんな彼に一斉に視線が向けられる。
「いや、槙くん…国枝里香だよ?」
「うん…まぁね、それができるならいちばんいいんだけど…今の彼女の予定押さえるのってかーなり至難の業なのよね」
そうですよね…
そんな水野編集長の的確な返答に周りのみんなも静かに首を縦に振る。
だけど当の本人は「なるほど…」と小さく呟いたあと、何かを閃いたようにポケットから携帯電話を取り出した。
「5分ください」
「え?あぁ、はい」
「ありがとうございます」
――そして爽やかな笑顔を残して風のように会議室を飛び出した、ちょうどその5分後。
「今日の18時半からある国枝里香の映画の試写会のチケット、2枚だけですけど取れました!そのあと、少し話す時間も貰えるみたいです」
「どうやって!?」
戻ってきて携帯を持つ手でピースサインを作る槙くんに再びみんなの視線が集まっている。
けれど本人はといえば…友達と会う約束が出来ました~くらいのそんな感じでしかない。
「彼女とは少し面識があって…」そう言ってにっこり微笑む槙くんに誰もそれ以上のことは聞けなかった。
みんなが考え込み、沈黙が流れる会議室の空気をさらっと破ってみせたのは…超が付くくらいの真面目顔の槙くんで。そんな彼に一斉に視線が向けられる。
「いや、槙くん…国枝里香だよ?」
「うん…まぁね、それができるならいちばんいいんだけど…今の彼女の予定押さえるのってかーなり至難の業なのよね」
そうですよね…
そんな水野編集長の的確な返答に周りのみんなも静かに首を縦に振る。
だけど当の本人は「なるほど…」と小さく呟いたあと、何かを閃いたようにポケットから携帯電話を取り出した。
「5分ください」
「え?あぁ、はい」
「ありがとうございます」
――そして爽やかな笑顔を残して風のように会議室を飛び出した、ちょうどその5分後。
「今日の18時半からある国枝里香の映画の試写会のチケット、2枚だけですけど取れました!そのあと、少し話す時間も貰えるみたいです」
「どうやって!?」
戻ってきて携帯を持つ手でピースサインを作る槙くんに再びみんなの視線が集まっている。
けれど本人はといえば…友達と会う約束が出来ました~くらいのそんな感じでしかない。
「彼女とは少し面識があって…」そう言ってにっこり微笑む槙くんに誰もそれ以上のことは聞けなかった。