極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「あの、編集長。槙くんから連絡とかって…」
「あぁ、なんかまだ熱が下がらないみたいなのよね。もう研修期間も少ないから私も気になってはいるんだけど」
槙くんは昨日から会社を休んでいた。それも聞くところによると、かなりの高熱で。
今回メインになっていたともいえる里香さんと良い関係を築きながら編集作業を進められたのは、間違いなく初めに繋がりを作ってくれた槙くんのおかげだった。
だから彼は…真っ先に喜びを分かち合いたかった人、ありがとうを伝えたい人でもあった。
「私、今日帰りに様子見に行ってきてもいいですか?」
「本当?そうしてもらえると助かるわ。柏木さんさえよかったら、お願い」
――そして、午後6時半。
途中でスーパーに寄って買ったスポーツ飲料とフルーツを手に、私は槙くんの家の前まで来ていた。
…の、だけれど。
「え、ここ…?」
編集長に教えてもらった槙くんの住所が書かれたメモと、スマホに表示されているグーグルマップをもう一度照らし合わせる。
いや、うん合ってるよね…
目の前に…あるというか、そびえ立っている超が付くほどの高層高級マンションを見上げて、思わず立ち尽くす。
ていうかこれどうやって入ったらいいんだろう…オートロック?まさかここまで来て入れないとか!?
厳重そうなマンションのセキュリティを前にして必死に頭を悩ませていると、タイミングよくエントランスが開いて中から住人らしき人が出てくるのが見えた。
ええいっ、入っちゃえ!
「わー…」
そうして運よく中に入ることが出来、たどり着いた部屋の前で…私は再び口をあんぐりと開けていた。
「あぁ、なんかまだ熱が下がらないみたいなのよね。もう研修期間も少ないから私も気になってはいるんだけど」
槙くんは昨日から会社を休んでいた。それも聞くところによると、かなりの高熱で。
今回メインになっていたともいえる里香さんと良い関係を築きながら編集作業を進められたのは、間違いなく初めに繋がりを作ってくれた槙くんのおかげだった。
だから彼は…真っ先に喜びを分かち合いたかった人、ありがとうを伝えたい人でもあった。
「私、今日帰りに様子見に行ってきてもいいですか?」
「本当?そうしてもらえると助かるわ。柏木さんさえよかったら、お願い」
――そして、午後6時半。
途中でスーパーに寄って買ったスポーツ飲料とフルーツを手に、私は槙くんの家の前まで来ていた。
…の、だけれど。
「え、ここ…?」
編集長に教えてもらった槙くんの住所が書かれたメモと、スマホに表示されているグーグルマップをもう一度照らし合わせる。
いや、うん合ってるよね…
目の前に…あるというか、そびえ立っている超が付くほどの高層高級マンションを見上げて、思わず立ち尽くす。
ていうかこれどうやって入ったらいいんだろう…オートロック?まさかここまで来て入れないとか!?
厳重そうなマンションのセキュリティを前にして必死に頭を悩ませていると、タイミングよくエントランスが開いて中から住人らしき人が出てくるのが見えた。
ええいっ、入っちゃえ!
「わー…」
そうして運よく中に入ることが出来、たどり着いた部屋の前で…私は再び口をあんぐりと開けていた。