極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
それにしても芸能界で仕事をする里香さんが秘密にしたがるならわかるけれど…どうして槙くんが秘密にしたがるんだろう。
頭の中で生まれた新たな疑問に奪われていた思考は、ぼそっと聞こえたそんな声に引き戻された。
「なんですか、このリンゴ」
「え?あ、ウサギだけど」
あっという間におじやを食べ終わったらしい槙くんの視線は、横にあるウサギの形に切ったリンゴに向けられている。
「さすがに子ども扱いしすぎじゃないですか?」
「嫌なら私が食べるけど」
「嫌だとは言ってません」
槙くんなら「可愛いですね!いただきます」とか言って喜んでくれるかなと思ったんだけど…
さすがに年頃の男の子には恥ずかしかったのかと思い少々反省しながら、予想外のふてぶてしい態度の槙くんを見つめる。
けれど次の瞬間には黙々とウサギの形のリンゴを口に運び始めた彼の様子に、思わず笑顔がこぼれた。
「なんでここまでしてくれるんですか?」
「なんでって…さっきも言ったけど、やっぱり早く復帰してほしいしね」
「一緒に働くのなんて、あと少ししかないのに」
「長さなんて関係ないよ。『HAUTE』のことではほんとに感謝してるから…槙くんは私にとって大事な後輩だから」
「大事な後輩…ね」
「え?」
何か言った槙くんの声が聞き取れなくて、思わず顔を近付ける。
頭の中で生まれた新たな疑問に奪われていた思考は、ぼそっと聞こえたそんな声に引き戻された。
「なんですか、このリンゴ」
「え?あ、ウサギだけど」
あっという間におじやを食べ終わったらしい槙くんの視線は、横にあるウサギの形に切ったリンゴに向けられている。
「さすがに子ども扱いしすぎじゃないですか?」
「嫌なら私が食べるけど」
「嫌だとは言ってません」
槙くんなら「可愛いですね!いただきます」とか言って喜んでくれるかなと思ったんだけど…
さすがに年頃の男の子には恥ずかしかったのかと思い少々反省しながら、予想外のふてぶてしい態度の槙くんを見つめる。
けれど次の瞬間には黙々とウサギの形のリンゴを口に運び始めた彼の様子に、思わず笑顔がこぼれた。
「なんでここまでしてくれるんですか?」
「なんでって…さっきも言ったけど、やっぱり早く復帰してほしいしね」
「一緒に働くのなんて、あと少ししかないのに」
「長さなんて関係ないよ。『HAUTE』のことではほんとに感謝してるから…槙くんは私にとって大事な後輩だから」
「大事な後輩…ね」
「え?」
何か言った槙くんの声が聞き取れなくて、思わず顔を近付ける。