極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「本当だったんだな」
「なんだ、知ってたの…さすが雪ね」
目の前で交わされる、主語の無い会話。
そのやりとりはどうやら成立しているようだけれど、私には全く意味がわからなくて。
えーっと、それはつまりどういうことですか?
そんな私の頭上に浮かぶ疑問符に気が付いたらしい里香さんが、にっこりと微笑んだ。
「私、結婚するの」
「あぁなるほど、結婚…ん?け、結婚!?」
「ふふ、さすが良いリアクションね、茜ちゃん」
「いや、だって…!」
相手が三澄さんであること、さらには婚約を期に今後は仕事の拠点を日本からアメリカに移すこと。
丁寧に説明をしてくれた里香さんは、「明日公になるからそれまでは秘密ね」と付け加えた。
明日のワイドショー先取りもいいとこだ…なんてミーハーな自分の思考を頭から追い出して、目の前の幸せそうな笑顔を見つめ返す。
「おめでとうございます」
「ありがとう」
そうして賑やかで幸せな送別会らしくない飲み会は、お開きを迎えたのだった。
「なんだ、知ってたの…さすが雪ね」
目の前で交わされる、主語の無い会話。
そのやりとりはどうやら成立しているようだけれど、私には全く意味がわからなくて。
えーっと、それはつまりどういうことですか?
そんな私の頭上に浮かぶ疑問符に気が付いたらしい里香さんが、にっこりと微笑んだ。
「私、結婚するの」
「あぁなるほど、結婚…ん?け、結婚!?」
「ふふ、さすが良いリアクションね、茜ちゃん」
「いや、だって…!」
相手が三澄さんであること、さらには婚約を期に今後は仕事の拠点を日本からアメリカに移すこと。
丁寧に説明をしてくれた里香さんは、「明日公になるからそれまでは秘密ね」と付け加えた。
明日のワイドショー先取りもいいとこだ…なんてミーハーな自分の思考を頭から追い出して、目の前の幸せそうな笑顔を見つめ返す。
「おめでとうございます」
「ありがとう」
そうして賑やかで幸せな送別会らしくない飲み会は、お開きを迎えたのだった。