極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
そして戸惑う彼女に、半ば強引に贈ったドレス。
初めから来ていたネイビーのワンピースも可愛かったけれど、思っていた通り色物もよく似合う。
そして彼女を元いた場所まで送り届けたときに、それが婚活パーティーの会場であることに気が付いて。
正直そのまま別れてしまうことに躊躇はあったけれど…それは彼女に特定のパートナーがいないことを表しているのだと捉えることにして、背を向けた。
どう言えば、笑顔が見られるか。どうすれば近づけるか。
ぐいっと身体が後ろに傾いたのは、明日からの彼女との距離の縮め方を考え始めた…そんなときだった。
「…彼女は私の大切な人です」
予想外にめぐってきたその機会に、表では取り繕いながらも内心はいろんなことを堪えるのにわりと必死だった。
妬みや嫉妬をあらわにするやつらからどれだけ好奇な目で見られても、どんな言葉を投げられても…彼女は会話を交わす間、決して笑顔を絶やさなくて。
この場にいる女たちから彼女がきつめの視線を向けられていることには、俺も気付いていた。
だけど、彼女が俯くことはなくて。
一所懸命俺の隣に立ち続けてくれる彼女が、愛おしくさえ感じられた。
初めから来ていたネイビーのワンピースも可愛かったけれど、思っていた通り色物もよく似合う。
そして彼女を元いた場所まで送り届けたときに、それが婚活パーティーの会場であることに気が付いて。
正直そのまま別れてしまうことに躊躇はあったけれど…それは彼女に特定のパートナーがいないことを表しているのだと捉えることにして、背を向けた。
どう言えば、笑顔が見られるか。どうすれば近づけるか。
ぐいっと身体が後ろに傾いたのは、明日からの彼女との距離の縮め方を考え始めた…そんなときだった。
「…彼女は私の大切な人です」
予想外にめぐってきたその機会に、表では取り繕いながらも内心はいろんなことを堪えるのにわりと必死だった。
妬みや嫉妬をあらわにするやつらからどれだけ好奇な目で見られても、どんな言葉を投げられても…彼女は会話を交わす間、決して笑顔を絶やさなくて。
この場にいる女たちから彼女がきつめの視線を向けられていることには、俺も気付いていた。
だけど、彼女が俯くことはなくて。
一所懸命俺の隣に立ち続けてくれる彼女が、愛おしくさえ感じられた。