極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「モデルや俳優、人気ブランドショップスタッフの着こなしが見られるファッションコーディネートアプリが大ヒット。ファッション関係者やモデルからの人望も厚い敏腕イケメン社長」
隣の席に座る美月ちゃんが貸してくれた、雑誌の見開きページ。
そんな見出しと一緒に掲載された大きな写真に写っている人物こそが、相沢テクノロジーズ社長である彼、相沢雪さんだった。
「茜先輩、相沢社長のこと知らないなんて無知すぎます」
「このアプリは知ってるよ!けど社長さんまでは知らなかったかな…はは」
「業界の超が付く有名人じゃないですか!こんな素敵な人と結婚できたら幸せだろうな…とか、考えたりしないんですか!」
「それは考えないかな」
目を輝かせて話す美月ちゃんは理想のモテ女子を具現化したような可愛らしい外見をした3つ下の後輩。
「あ、噂をすれば…私ちょっと話しかけてきます!」
そして結婚願望強めの、中身肉食系である。
「お疲れさまでした!私以前から一度相沢社長とお話してみたくて…」
「はは、芸能人じゃないんだから」
ちょうど会議室から出てきた彼の元に駆け寄る美月ちゃんの様子を、遠くから眺めた。
上目遣いで彼を見上げる彼女の瞳は、私の中では尊敬に値するくらい魅力的である。
「柏木さん」
仕事に戻ろうとデスクに座り直してキーボードに手を置いたとき、声が聞こえて反射的に顔を上げた。
「これ、水野編集長に渡し忘れちゃったんだけど…あとで渡しておいてもらってもいい?」
「あ、はい…わかりました」
「あと、これは君に」
なんでわざわざ私のところに…なんて考えていると、会話の最後にそんな小さなメモを手渡されて。
「約束、楽しみにしてるよ」
私にしか見えない顔で微笑んだ彼の笑顔はなんだか妖艶で、意地悪に見えた。
隣の席に座る美月ちゃんが貸してくれた、雑誌の見開きページ。
そんな見出しと一緒に掲載された大きな写真に写っている人物こそが、相沢テクノロジーズ社長である彼、相沢雪さんだった。
「茜先輩、相沢社長のこと知らないなんて無知すぎます」
「このアプリは知ってるよ!けど社長さんまでは知らなかったかな…はは」
「業界の超が付く有名人じゃないですか!こんな素敵な人と結婚できたら幸せだろうな…とか、考えたりしないんですか!」
「それは考えないかな」
目を輝かせて話す美月ちゃんは理想のモテ女子を具現化したような可愛らしい外見をした3つ下の後輩。
「あ、噂をすれば…私ちょっと話しかけてきます!」
そして結婚願望強めの、中身肉食系である。
「お疲れさまでした!私以前から一度相沢社長とお話してみたくて…」
「はは、芸能人じゃないんだから」
ちょうど会議室から出てきた彼の元に駆け寄る美月ちゃんの様子を、遠くから眺めた。
上目遣いで彼を見上げる彼女の瞳は、私の中では尊敬に値するくらい魅力的である。
「柏木さん」
仕事に戻ろうとデスクに座り直してキーボードに手を置いたとき、声が聞こえて反射的に顔を上げた。
「これ、水野編集長に渡し忘れちゃったんだけど…あとで渡しておいてもらってもいい?」
「あ、はい…わかりました」
「あと、これは君に」
なんでわざわざ私のところに…なんて考えていると、会話の最後にそんな小さなメモを手渡されて。
「約束、楽しみにしてるよ」
私にしか見えない顔で微笑んだ彼の笑顔はなんだか妖艶で、意地悪に見えた。