極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「嫌いもなにも、よくわからないっていうか…会って間もないのにその…すぐキスとかしてくるし、軽い人なんじゃないかとか…」
「いろいろすっ飛ばしといて今さらなんだそれ!」
「そっそれはもうなんか気が付いたら事後だったというか!知らぬ間にあの人のペースだったというか…」
「あーもうあんたは中学生か!」
ガタンと目の前のテーブルに両手をついて、勢いよく立ち上がった茉優を見上げた。
「わーん!だって私恋愛経験値高くないんだもんー!」
「私も高くないからその辺はよくわからないです、茉優先生」
恋愛経験値低い組からすがるような視線を向けられた目の前の大先生が、ふうと小さく息を吐く。
「いや、私もごめん。茜の一大事にテンションが上がってつい熱くなった」
そうして気持ちを落ち着けるように腰を下ろした彼女は、机にあったワインを一口飲んでから再び口を開いた。
「行くか行かないか迷ってるぐらいだったら、私は行くことを進めるよ。相手のことがわからなくて悩んでるなら、なおさら行くべきだと思う」
冷静さを取り戻した茉優の横で、夕も同調するように静かに頷く。
「この年になって舞い込んできた出会いだし、勇気出してみてもいいかもね」
「もし上手くいかなくても、私たちが慰めてあげるから!」
上手くいかないのが前提なのかという突っ込みは飲み込んで。
とりあえず私は、ありがたい友人たちの教えに従ってみることを心に決めたのだった。
「いろいろすっ飛ばしといて今さらなんだそれ!」
「そっそれはもうなんか気が付いたら事後だったというか!知らぬ間にあの人のペースだったというか…」
「あーもうあんたは中学生か!」
ガタンと目の前のテーブルに両手をついて、勢いよく立ち上がった茉優を見上げた。
「わーん!だって私恋愛経験値高くないんだもんー!」
「私も高くないからその辺はよくわからないです、茉優先生」
恋愛経験値低い組からすがるような視線を向けられた目の前の大先生が、ふうと小さく息を吐く。
「いや、私もごめん。茜の一大事にテンションが上がってつい熱くなった」
そうして気持ちを落ち着けるように腰を下ろした彼女は、机にあったワインを一口飲んでから再び口を開いた。
「行くか行かないか迷ってるぐらいだったら、私は行くことを進めるよ。相手のことがわからなくて悩んでるなら、なおさら行くべきだと思う」
冷静さを取り戻した茉優の横で、夕も同調するように静かに頷く。
「この年になって舞い込んできた出会いだし、勇気出してみてもいいかもね」
「もし上手くいかなくても、私たちが慰めてあげるから!」
上手くいかないのが前提なのかという突っ込みは飲み込んで。
とりあえず私は、ありがたい友人たちの教えに従ってみることを心に決めたのだった。