極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
…しかし。
「また連絡する」
その言葉を信じて待ち続けて、今日で早5日。
待てど暮らせど、連絡は来ない金曜日のお昼12時。
こういうときどうすればいいんだっけ…
少ない知識を振り絞って考えてみるけれど、一体何が良いのか全く答えが見えてこない。
「ため息ばっかついてたら幸せ逃げますよ」
すると隣からそんな鋭い突っ込みが飛んできて、思わずびくっとする。
「い、今のはため息じゃなくて呼吸よ、呼吸」
「なんですかそれ」
我ながら子どもみたいな返事だと自覚はしている。
「…先輩、ランチ付き合ってください」
「え?」
「ランチ行ってきまーす!」
返事をするより先に、美月ちゃんは大きな声で同僚たちに声を掛けると、私の腕を掴んでつかつかと歩き出した。
「…で、先輩」
行きつけの定食屋さんで向かい合って座り、向けられる美月ちゃんの視線がまっすぐに突き刺さる。
「この2~3日、先輩のため息、もとい呼吸が異常に多い理由をお聞かせください」
「え、そんなに多かった!?」
「はい。それはそれはとっても。隣にいる私の幸せまでも逃がしてくれてしまいそうなくらい」
「う、それはごめん…」
こういうちょっと強引な心配の仕方とか、まったくオブラートに包まないようなところとか…美月ちゃんってほんと茉優と似てるよな…
心の中でそんなことを思いながら、隠しても納得して引き下がってもらえないであろう雰囲気を感じてゆっくりと口を開く。
「また連絡する」
その言葉を信じて待ち続けて、今日で早5日。
待てど暮らせど、連絡は来ない金曜日のお昼12時。
こういうときどうすればいいんだっけ…
少ない知識を振り絞って考えてみるけれど、一体何が良いのか全く答えが見えてこない。
「ため息ばっかついてたら幸せ逃げますよ」
すると隣からそんな鋭い突っ込みが飛んできて、思わずびくっとする。
「い、今のはため息じゃなくて呼吸よ、呼吸」
「なんですかそれ」
我ながら子どもみたいな返事だと自覚はしている。
「…先輩、ランチ付き合ってください」
「え?」
「ランチ行ってきまーす!」
返事をするより先に、美月ちゃんは大きな声で同僚たちに声を掛けると、私の腕を掴んでつかつかと歩き出した。
「…で、先輩」
行きつけの定食屋さんで向かい合って座り、向けられる美月ちゃんの視線がまっすぐに突き刺さる。
「この2~3日、先輩のため息、もとい呼吸が異常に多い理由をお聞かせください」
「え、そんなに多かった!?」
「はい。それはそれはとっても。隣にいる私の幸せまでも逃がしてくれてしまいそうなくらい」
「う、それはごめん…」
こういうちょっと強引な心配の仕方とか、まったくオブラートに包まないようなところとか…美月ちゃんってほんと茉優と似てるよな…
心の中でそんなことを思いながら、隠しても納得して引き下がってもらえないであろう雰囲気を感じてゆっくりと口を開く。