サワーチェリーパイ 6ピース
「いい加減にしろよ、俺はお前みたいな女が大嫌いなんだ! 」


バッサリ切り捨てたつもりだった、しかし、これは逆効果を生み出す。


「ゼッタイ、スキにさせてみせる」


その言葉を受け取り、俺が教室に向かうと虹太がニヤニヤしながら近づく。


「よっ、さすがは三次」
「なにがだよ」
「ここちちゃん、すっかお前に夢中だから」
「あんな女に夢中になられても困る、俺は別に女に困っちゃいないからな」


困るワケなんかない、中学生時代から年上年下かまわずモテているし、それは今も変わらない。


ただ、俺の好みから言えば年上がいい。


ここちみたいな同い年の女は、ガキとしか見えていないから。
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