サワーチェリーパイ 6ピース
「アーリオ……」
「ワスレナイデネ」
「うん……」


うつむいた顔がいとおしい。


たった1週間の間だったけど、君にとても魅かれた。


純情で、可憐な女の子に。


ちゃんと想いを告げる事が出来てよかった、でも、僕も桃ちゃんも日常に戻らなくちゃ。


「サヨナラ」
「うん……、またね」


重いスーツケースを引き、僕はマンマと一緒にイタリアに戻る。


彼女達の待つ場所へ、そして日常へ。


ダイスキダヨ、モモチャン。
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