サワーチェリーパイ 6ピース
でも、君とこんな形で再会するなんて。


「ケッコンオメデトウ」
「ありがと、アーリオ」


カウンターから見えたのは、真っ白なウエディングドレスを着た桃ちゃん。


「どうしてもね、ここでパーティしたいって」
「アリガトー」


ひどいよ。


もう手の届かない存在になったじゃないか、僕の。


「なに落ち込んでるんですか? シェフ」
「ベツニー」
「綺麗な花嫁さんですね」
「ダネー」


君の隣に座っているのは、金髪碧眼長身イケメン。


おまけに僕そっくり。


もう。


でもお幸せに。
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