サワーチェリーパイ 6ピース
ルナちゃんとの出会いは、家の近所にある教会が運営している英語学校。


僕はここに幼稚園の頃から通っていて、いつも一番だった。


そして中学3年生になった頃、ルナちゃんが同じクラスに入って来る。


「今日から入りました藤本ルナです、よろしくお願いします」


頭を下げた瞬間、一番前の席に座っていた僕の鼻に、シャンプーのいい香りが届く。


これまで一緒に勉強していた女の子達とは明らかに違う感じで、気になる。


いやいや、勉強しなきゃ。


恋愛なんかしてる場合じゃない、僕は中学受験に失敗して、高校こそいい学校に行かなきゃいけないんだから。


「ここいいでしょうか? 」
「どうぞ」


隣に座られても、意識しないようにする。


勉強勉強、女の子なんて二の次。
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