「また、会いに来るからね」
瑠奈ーーーー?



真っ赤に染まる瑠奈の血に、桜が舞う。



瑠奈ーーーーさっきまで暖かかった瑠奈の体温は、奪われてく。



「瑠奈ッッ、起きてッッ、瑠奈、瑠奈ッッ!

瑠奈が、俺を助けて……それでッッうああああ」

俺はそのまま、瑠奈に寄り添う様に倒れた。


消えゆく意識の中で、瑠奈の冷たい手に触れた。


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