「また、会いに来るからね」
君は急に立ち上がる。


夕陽が迫ってるせいか、頬が赤い。


「じゃあね」



あれ?いつも、言う台詞は今日はない。


「瑠奈!!


また、会いに来るからね」



その台詞は、瑠奈の言葉だったんだよ。


急に言わなくなるなんて、不安しかない。



「うん、また会いに来るからね」


彼女は、笑って去ってゆくーーー



その後ろ姿は寂しそうだった。


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