彼は高嶺のヤンキー様(番外編)
◆ゲーム◆(完結)



俺の名前は宗方烈司、20歳(ハタチ)

職業は占い師のお兄さんだが、昔はヤンチャしてました♪

仕事を終えて家に帰ったら、マブダチの瑞希がたそがれてた



「はあー・・・」

「ただいま瑞希〜生理つらいのか?」

「ぶち殺すぞ!!男に生理はこねぇよ!!」



俺のお茶目に、カウンターテーブルに拳を叩きつけながら怒鳴るのが、親友でタメの真田瑞希。

兄弟みたいに育ったマブダチなわけなんで、瑞希の様子を見てすぐに、ピンときた。




「なにかあったのか?」

「いや・・・別に・・・」




言葉をにごす瑞希に、俺の誘導尋問スイッチが入る。



「どうしたどうした?烈司さんに言ってみ〜?」



瑞希の隣に座り、さりげな〜く、その肩にうでをまわしながら聞く。

それで瑞希は、心を開いた。

口を開いた。

真剣な顔で、俺を見ながらツレは言った。





「烈司は、占い師以外にカウンセリングもできたっけ?」

「はあ?カウンセリングが必要な目にあったのかよ?」





〔★帰宅早々重い話だ★〕



カウンセリング・・・こいつも俺と同じ元ヤンで、昔はヤンチャしてた。

暴走族とかしたが、引退してからは、普通の奴と同じ水準になって、普通に働いて、バリスタ見習いをしてる。

パンピーから見ても、族の総長にも、喧嘩が強そうにも見えない。

どちらかと言えば、瑞希は見た目が、・・・中性的なんで、女に間違えられやすい。

ヤンキー時代にいろんな修羅場をくぐってきたので、どんなきつい仕事も平気だが、「メンタルで『女』と間違えられこと、『女』とからかわれて、ブチギレそうなのをガマンをする方がツライ・・・!」って言ってたからな・・・



〔★瑞希限定の苦労だ★〕



< 1 / 54 >

この作品をシェア

pagetop