彼は高嶺のヤンキー様(番外編)
◆ゲーム◆(完結)
俺の名前は宗方烈司、20歳(ハタチ)
職業は占い師のお兄さんだが、昔はヤンチャしてました♪
仕事を終えて家に帰ったら、マブダチの瑞希がたそがれてた
「はあー・・・」
「ただいま瑞希〜生理つらいのか?」
「ぶち殺すぞ!!男に生理はこねぇよ!!」
俺のお茶目に、カウンターテーブルに拳を叩きつけながら怒鳴るのが、親友でタメの真田瑞希。
兄弟みたいに育ったマブダチなわけなんで、瑞希の様子を見てすぐに、ピンときた。
「なにかあったのか?」
「いや・・・別に・・・」
言葉をにごす瑞希に、俺の誘導尋問スイッチが入る。
「どうしたどうした?烈司さんに言ってみ〜?」
瑞希の隣に座り、さりげな〜く、その肩にうでをまわしながら聞く。
それで瑞希は、心を開いた。
口を開いた。
真剣な顔で、俺を見ながらツレは言った。
「烈司は、占い師以外にカウンセリングもできたっけ?」
「はあ?カウンセリングが必要な目にあったのかよ?」
〔★帰宅早々重い話だ★〕
カウンセリング・・・こいつも俺と同じ元ヤンで、昔はヤンチャしてた。
暴走族とかしたが、引退してからは、普通の奴と同じ水準になって、普通に働いて、バリスタ見習いをしてる。
パンピーから見ても、族の総長にも、喧嘩が強そうにも見えない。
どちらかと言えば、瑞希は見た目が、・・・中性的なんで、女に間違えられやすい。
ヤンキー時代にいろんな修羅場をくぐってきたので、どんなきつい仕事も平気だが、「メンタルで『女』と間違えられこと、『女』とからかわれて、ブチギレそうなのをガマンをする方がツライ・・・!」って言ってたからな・・・
〔★瑞希限定の苦労だ★〕
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