彼は高嶺のヤンキー様(番外編)



可愛い気持ちよりも、理不尽さが上回った。



「なにそれ!?マジ意味わかんな−い!」

「フゥ−−−・・・!察してやれ、モニカ。」



ブラックコーヒーを飲みながら、ため息まじりにイオリンが言う。



「4代目の総長にしてみたものの、世話をするうちに底辺ヤンキーになるのを防ぎたくなったんだろう。百歩譲って、マイルドヤンキーで止めたいらしい。」

「コラ!伊織!!」

「あら〜つまり親心−?」

「兄って言え!!」

「それならちょっ〜と!わかるかも♪」



本来の凛ちゃん、ヤンキー向きじゃないもん。



(不向きなのにしてるのよね〜)



〔★させてるのは、モニカ達だ★〕




凛ちゃんは、みーちゃんに恩返しをしたくてヤンキーしてる。

みーちゃんをヤンキー世界に戻さないため、バリスタに専念させるために4代目になった。



(凛ちゃんはみーちゃんが好きだから、ツッパリちゃんをしてる。)



本当は(強いのに)喧嘩はしたくない平和主義者で、礼儀正しく品行方正。

仲間を大事にし、女子供、オネェに優しく、あたしみたいなタイプも差別しないで大切にしてくれる可愛い小動物。

乗れないバイクを覚えて、常識のない悪達と戦い、しのぎを削る世界へ飛び込んできたのも、みーちゃんを守る・・・!



(ホント、つくづくうらやましい・・・恨めしいわ、みーちゃん・・・!)



〔★モニカは嫉妬に燃えている★〕



で・も!

大丈夫♪

みーちゃんも凛ちゃんも、見た目が可愛い小動物。



(セットでならんでると、目の保養になるのよね〜!)



和むわ〜♪



〔★モニカの嫉妬は鎮火(ちんか)した★〕



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