彼は高嶺のヤンキー様(番外編)



良い気分にのせてつぶやく。



「マイルドヤンキー、いいわね〜♪凛ちゃん可愛いからありだわ♪」

「だったら文句ないな?今日、凛が来る時間帯は、いつも通りの夕方からだ。絶対早く呼ぶなよ、お前ら!?」



年押しするみーちゃんに、嫌みを込めて一言。



「当たり前じゃな〜い?呼ばないわよ〜それはみーちゃんの係りでしょう?連絡して、親の葬式中とか〜凛ちゃんが困るタイミングだったりしたら、凛ちゃんに嫌われちゃうじゃない?あたし嫌われたくないもん!」



〔★一言という長さじゃない★〕



あたしの意見に、パチンとれーちゃんが指をならす。



「あ−わかるわかる。俺もかけねぇ。」

「同感だ。」



イオリンも、カップを置きながらうなずく。



「学校に行かせておけば、よろしくない凛道の両親から引き離せる。学校が終わったら、家ではなく、帰宅させた方が凛道のためだ。」

「急になんだよ、伊織?」

「なんのために、ここに凛道の部屋を作った?」

「そりゃあ・・・」



イオリンの問いに、しぶい顔をするみーちゃん。



そんなに難しく考えなくても、凛ちゃんと長く一緒にいたいからって言えばいいじゃない?



(まあ、他にも理由はあるんだけど〜・・・)



「凛道の両親に関しては、凛道が嫌っているからよかろう。」



つまりあたし達の中だと、凛ちゃんの親は嫌な奴ら。

評判悪いのよね〜



「瑞希、まだ凛道の両親は死なんのか?」

「知らねぇし、知りたくもねぇよ!てか、モニカ、烈司、伊織!よく知らねぇ凛の家庭事情に口出しするな!命のリミットも決めつけんな!」

「けど、凛たんは自分の親が苦手なんだろう?」

「みーちゃんだって、気に入らないって、言ってたじゃない?」

「モンスター系の毒親ならば、瑞希でなくても好かん。」

「だから口に出すな!そりゃあ俺も・・・そう感じたが。」

「あん♪朝から感じるなんて〜みーちゃんのエッチ♪」

「そっち方向に考えるオメーがエロいんだよ、モニカ!」



からかったら、可愛い顔で反撃してきた。



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