彼は高嶺のヤンキー様(番外編)



あまりにも不安がる(!?)ものだから、モニカちゃんからみーちゃんへの愛の言葉を贈ったわ。



「安心して!アップしてないから♪だって・・・」

「なんだよ!?」

「凛道蓮は〜『素顔のわからないミステリアスな喧嘩無敗の硬派なオトコ』で売ってるんだもん♪」

「お前が凛道にしたことは、硬派には遠い行為だ。」

「ハハハ!イメージ違反になるから、個人で楽しもうぜ〜?」

「さすがイオリンとれーちゃん!ナイスツッコミとナイスアドバイス!」

「ガチで馬鹿やろう!!」



賛成票が多いのに、かたくなにダメ出しする冷たいみーちゃん。

それで日頃の不満が、プチ爆発。



「なによ〜みーちゃんばっかり、凛ちゃんを独り占めにしてるじゃな−い?あたしがコレクションして、1人で楽しんでることの何が気に入らないわけ〜?」

「ひ、1人で楽しむって!お前な〜!」

「モーニカ、それはよくねぇーよ?」

「れーちゃん。」

「そうだ烈司!もっと言ってやれ!!」



みーちゃんの後押しを受け、朝食の野菜スティックをくわえた男前ちゃんが言った。



「凛たんの画像と動画は、初代メンバー限定で共有しねぇーと♪」

「そっかぁ♪」

「『そっかぁ♪』じゃねぇ!!れーじっ!?」



〔★瑞希のフライング、烈司は味方ではなかった★〕



「さすがれーちゃん、話がわかるわ〜」

(よかった〜れーちゃんが味方で!)



「烈司!この裏切り者!」

「わりぃわりぃ!俺、中立だからさ?」



甘いマスクでささやかれたら、女は許しちゃう!

でも、みーちゃんは男の子。



「中立なのはわかるが、凛が撮影を嫌がってるのは知ってるだろう!?」」

「だ〜け〜ど〜♪凛たんの待受画面、瑞希との密着ツーショットになってるぞ?」

「えっ!?凛ちゃんですって!?」

「うっ!?それは〜!」

「初耳だな?」

「ホント、そ〜なんですけどぉ〜!?」



無表情のイオリンとみーちゃんに迫れば、止めるように肩を叩かれた。



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