彼は高嶺のヤンキー様(番外編)



「あたし、みーちゃんがいらないなんて言ってなーい!『男らしい』みーちゃんが隣にいてこそ、普通に撮ったのとは違う凛ちゃんになるんだもん♪」



ピク。



「・・・『男らしい』?」



あたしの『呪文』に、みーちゃんが反応する。

れーちゃんほどじゃないけど、こっちだって付き合いが長いのよ?



(オトコ心を、みーちゃんを動かす『魔法の言葉』はお見通しよ♪)



「当たり前でしょ?ねぇ〜おねが〜い♪みーちゃ〜ん!」



あたしの言葉に反応した男へ、一気にたたみかける。



「凛ちゃん可愛いから〜引き立て役にして悪いけど、硬派でカッコイイみーちゃんが良いの!」

「お、お前!いくらおだててもな〜!」

「お願い♪みーちゃんの『男らしい』画像もみたいなぁ〜?」



ピクピクピク。



『男らしい』に、ケイレンのように連続反応するみーちゃん。



(こうなってしまえば、こっちのものよ・・・!)



「くっ・・・今日は絶対に!・・・凛を昼から呼び出すなよ・・・!?」

「もちろ〜ん♪」

「「誓う、誓う。」」

「し、仕方ねぇな・・・特別だからな!?」



(かかった!落ちたわ♪)



みーちゃんの言葉に、3人そろって同意すれば、しぶしぶ感を出しながらスマホを取り出す瑞希お兄ちゃん。



〔★モニカの『おだてる』コマンド、瑞希を攻略した★〕



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