彼は高嶺のヤンキー様(番外編)




トイレへ逃げれば、『御手洗いに女の子同士で一緒に行くのは女子文化♪』と言って、凛の話をしながらついてくる。

マジで用を足していようが、聞き疲れて休んでいようが、個室に入ってる間も、延々と便所のドアの前でしゃべってる。



〔★一時も落ち着けない★〕



おかげさんで現在、1人で来たことを後悔してる。



(いや、大河達が巻き込まれるのもあわれだから、あたし1人で済んでラッキーと思うべきか?)

そうだ、ラッキーだぜ!!

ついてるぞ、あたし!!



〔★カンナは、前向きな自己暗示をかけている★〕



モニカ先輩の『アイラブ凛トーク』は、今に始まったことじゃない!

つーか!!凛さえ来れば、モニカ先輩は凛に食いつく。



(一目散に凛の方へ行って、チューの嵐だろうな。)



普段から、凛の頬っぺたに『いらっしゃいのチュー』を、帰る時は『バイバイのチュー』をする。

『おはよう』と『おやすみ』の『チュー♪』もしてる。

『ご褒美のチュー』も『元気だしてのチュー』も『頑張れのチュー』も−−−!!

とにかく、理由つけてはチューしまくってマジムカつく!!

チューするチャンスがあれば、好きあらばチューをする。

ハッキリ言って、その姿を見るのは苦痛・・・!!



(拒否らない凛にマジムカつく!)



〔★カンナはイライラしている★〕



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