彼は高嶺のヤンキー様(番外編)



「なんだよ、お前!来てたんなら、声を−−−!」

「ご、ごめんなさい!」

「はあ?」



キッチン台の端に置かれていた、倒れた箱を戻しながら言う凛の顔はなぜか赤い。



「そ、そんなつもりじゃなかったんです!」

「はぁあ?」

「なに言ってるの、凛ちゃん??」



モニカ先輩の問いに奴は言った。



「のぞくつもりは、邪魔するつもりはありませんでした!」

「「はあ!?」」

「おい、凛!」

「お邪魔しましたー!」

「「え!?」」



そう叫ぶと、その場からダッシュで立ち去る待ち人。



「凛!?」

「凛ちゃん!?」

「おい!?邪魔とか続きとかなに言っ−−−!?」

「言いませんから!お2人がチューしてたのは、そういう関係〜〜〜・・・だったと気づかず、ごめんなさ−−−い!!!」

「「ええ!?」」



バカの捨て台詞で気づいた。



まさかあいつ!?



「あたしとモニカ先輩がデキてるって思ったのかぁ−−−!!?」

「立入禁止の看板を出して、1時間ほど出かけますので、ゆっくり!!」

「バッキャロー!!」

なんでそうなる!?



(今のチューでそれならオメーは、完全にモニカ先輩の亭主ポジションになってんぞ!?)



〔★自分のことほどわからないものだ★〕



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