彼は高嶺のヤンキー様(番外編)
「凛ちゃんは他に好きな子がいる。それはあたしじゃない。でもいいの。あたしは凛ちゃんに、十分優しくしてもらってる。それで満足よ。」
「馬鹿にすんなよ。」
突然、ドスの利いた声でみーちゃんが言った。
「凛は同情で、オメーに優しくしてんじゃねぇぞ、モニカ。凛はモニカを『女』と認めてる。『女』と認識して、『女』だと思って接してるだけだ。凛をよく見てるオメーなら、わかるだろ−が?」
「みーちゃん。」
「凛だけじゃない。烈司も、伊織も、皇助も、俺も同じだ。お前は『女』だ、モニカ。」
「みーちゃん・・・!」
「2度とつまんねぇ−こと言うな!初代総長の命令だ。」
「・・・ありがとう。」
あーあ。
みーちゃんも凛ちゃんも、本当にそっくりな兄弟ね。
一緒にいると、似てくるのかしら?
ウサギのカプチーノに口づけ、ゆっくりと飲みほした。
「おかわりは?」
「ううん、もう寝るわ。。」
「風呂、先に入って良いぞ。ゆっくり長湯しろ。」
「ありがと。」
あたしを気遣うみーちゃんが可愛くて、手招きをして呼ぶ。
「どうした?」
近寄って来たところで、その顔をつかんで引き寄せる。
頬っぺたにキスする。
「おやすみなさい、みーちゃん。」
「おう、おやすみ。湯冷めすんなよ?」
そう言って、普通に返してくれるみーちゃんが大スキ。