彼は高嶺のヤンキー様(番外編)
空のカップとみーちゃんをキッチンに残してお風呂へ。
そこで、仲間と遭遇。
「次はモニカか?」
「イオリン。」
脱衣所の前で、メガネをかけていない伊織とコンバンハ。
「遅いわね、イオリン?宿題多かったの?」
「名誉教授に任された資料作成が長引いただけだ。課題共々、終わらせた。問題ない。」
「それはお疲れ様。おやすみ、イオリン。」
そう告げて、あたしより背の高い美男子の頬にキスした。
「モニカお前、カフェインを飲んだな?」
「ピンポーン、みーちゃんのカプチーノ♪」
「寝る前に飲むと、寝られなくなるぞ。早く風呂に入って寝ろ。・・・おやすみ。」
メガネをかけながら言うと、あたしの側から静かに立ち去る。
みーちゃんと同じで『普通』に返してくれた。
潔癖症なくせに、イヤな顔1つしない。
あたしがキスした場所もぬぐわない。
そんなイオリンが大スキ。
イオリンに言われた通り、早く入って早くお風呂から出た。
パジャマに着替えて、部屋の前まで帰っていたられーちゃんに会った。
「お、モニカじゃん?今日の風呂は、お前が最後か?」
「そうよ。」
「そっか。マジで高千穂と付き合うのか?」
「おバカ!!そんなわけないでしょう!?」
「ははは!そこで『そうよ。』って言えば、面白いんだけどなー?」
「どこが面白いのよ!?」
「わりぃわりぃ!てか、勘違いする凛たんは、マジで可愛いよなぁ〜」
「まぁね。素直すぎて憎めないのよね〜ホント、高千穂ちゃんてば、そんな凛ちゃんを、よくビシバシ叩けるわよねー?凛ちゃんもやり返さないし!」
「『愛』じゃね−の?」
「うらやましいことで!」
れーちゃんの正論に嫌みを言えば、色男が優しくささやく。