午後4時30分 有馬先輩の秘密の彼女
「ほら、行きますよ」

「偉そうに」

「うるさいです」



私はエレベーターを降りてムスッとしたまま勉強する部屋へと向かった。



「じゃーな」

「はい」



もちろん、学年が違うから有馬先輩とは一旦お別れだ。



「茜ー!こっちこっち!」

「あ、メグ!」



部屋に入ると私はめぐを見つけて合流。

海で遊んだメグたちは髪が濡れている。



「どこいってたの?」

「有馬先輩とお話してた」


キスされまくってました、なんてとてもじゃないけど言えません。


みんなの中では孤高の王子、イケメン有馬雄飛先輩だからね。



「あ、陸たちも戻ってきた」

「…」

「もー、そろそろ仲直りしてなきゃ私が1番気まづいんですけど!」

「…ごめんね、メグ」



確かに、二人の間に板挟みだもんなぁ…

幼なじみ3人のバランスを保ってくれてるのはメグだ。

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